2020.09.02 COLUMN

梱包でECのお買い物体験は向上する?

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

アパレルECの担当者なら誰もが気になるECでの「お買い物体験」。

 

ECサイトのUIは問題無いか?

会員特典は充実しているのか?

告知は十分か?

商品配送までのメールのやり取りに問題は無いか?

配送はスピーディーに行われているのか?

梱包資材はどうするのか?

 

などなど。体験向上の為に考えなければならない事は山ほどあります。そんな中、最近のアパレルEC担当者の頭を悩ませているのが最後の項目で挙げました「梱包」について。お客様の体験を考えると充実した方がいいのは当然なのですが、昨今取り沙汰されている「サステナビリティ」の観点から、豪華にし過ぎていいのだろうか?との疑問が付き纏います。ラグジュアリーブランドでもサステナビリティは声高らかに叫んでおりますが、店頭での梱包は非常に豪華。これに対して疑問を持つ人も少なからずいらっしゃいます。

そこで簡単なアンケートを取ってみる事にしました。ECの梱包について、

①最低限の梱包と商品だけでいい。

②ショッパーのみ付けてほしい。

③不織布やオリジナル包装紙など、あらゆる装飾を希望。

の三択。

結果は上記の通り。筆者の周りはEC関係者も多いのでやや偏りのある数字かもしれませんが、6割近くの方が梱包は最低限で良いとの回答。残りの2項目はほぼ一緒という結果に。しかし、こちらをそのまま受け取ってしまうと落とし穴がありそうです。と言いますのも、こちらのアンケートに添えていくつかコメントを頂いており、その内容を読んでみますと少しニュアンスが違う印象を受けました。という訳で、コメント付きで回答を頂いた方もいくつかご紹介したいと思います。

 

梱包は最低限でいいのか?

普通に考えたら商品を自宅に届けるだけなので「最低限で構わない」という人は多いかと思います。しかし、購入した商品をメルカリ等でリセールに回すユーザーが増えている昨今、ショッパーは付けておいた方がいいのでは?なんて意見も社内で出るようで。

ブランドの顔「お買い物袋」のメディア化がエコに繋がる?

ブランドの顔「お買い物袋」のメディア化がエコに繋がる?

以前に上記のような記事を書きましたが、ブランドのショッパーはそれ単体でメルカリ等で販売される事もあります。また、ショッパーはUGCの発生源になったりもしますから、付けておくと口コミが拡散されやすいという機能はあるでしょう。

シンプルでいいけどショッパーが付いていると嬉しい、段ボールは嫌、などの回答を頂いております。購入時に選択できるのは便利ですね。サプライズ感は無くなりますが。

ブランドの値段による、という意見は筆者も大きく頷いてしまいました。ショッパーや包装は、ブランドが確立されているからこそ効果的なのかもしれません。コモディティ品のショッパーは嬉しくないという人は多そうです。

 

装飾は豪華な方がいいのか?

ショッパーのみ付けてもらうより、少し割合が高かった「豪華な装飾」。先述しました通り、過剰な包装は昨今、サステナビリティが叫ばれるアパレル・ファッション業界では実施しにくい部分はあるでしょう。しかしそんな中でもラグジュアリーは店頭だけでなくECでも装飾が一味違うようです。

上記はLVMHが運営する24sevreの梱包資材ですが、非常にワクワクするお買い物体験ではないでしょうか。梱包に期待していなかったとしても、実際にこれが自宅に届くと感動する人は多そうです。

やはり、梱包資材のデザインで体験が変わっているのがわかります。

こちらのご意見が本質かもしれません。最低限の梱包でいいのでしょうけど、やっぱり装飾が豪華だと体験価値は向上しますね。

 

番外編

本題とは関係ありませんが、店頭とECで対応が全く違うSupreme。店頭も丁寧な対応してもらえると良いのですが…。

 

まとめますと、梱包は最低限にしても不満は大きく出なさそう。ですが、装飾があった方が体験価値は上がり、シェアされる可能性が高い。特に認知度の高いブランドが実施すると効果的。という事ですね。ECで店頭と同じようなお買い物体験を提供するのって非常に難しいのですが、今回のアンケートがEC担当者の参考になれば幸いです。

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