2020.07.17 INTERVIEW

vol.0のテーマは“廃棄衣料”社会課題と向き合うブランド「coxco」に込めた想い

by STYLE it.編集部

2020年5月に、社会課題を解決するファッションブランド【coxco(ココ)】がリリース。

日本国内で年間100万トン(約30億着分)が廃棄されていると言われているにも関わらず、年々衣類の生産量は増えている。そんな現状の生産や消費のあり方に疑問を抱き、coxcoを立ち上げたという【株式会社coxco】代表・西側さんに、アパレル産業への想い、製品についてなどお話を伺ってきました。

2015年NPO法人「DEAR ME」を立ち上げ、フィリピンの恵まれない環境に暮らす子どもたちにファッションを通して夢を届けることを目標に活動している。2020年株式会社coxcoを立ち上げ、ブランド・coxcoをリリース。

 

coxco

coxcoは、「服かたちをした、社会課題と向き合うメディア」をコンセプトに掲げ、ファッションを通じて少しでも世の中に貢献できればという思いから立ち上がったブランド。

私たちは毎回、ある課題にフォーカスし、ファッションを通してその問題解決に挑戦します。「服を着る」という当たり前の行動がいつか世界を変える日が来る。そう信じて、このメディアを手にしたあなたといっしょに、一歩踏み出してみたいのです。
https://coxco-official.com/pages/about-us

ファッション産業は、環境への影響だけでなく、労働問題や貧困問題などさまざまな社会課題をつながっているという。そこに対して、ファッションを通じてみんなで解決していきたいという想いが込められている。

─ ブランドをリリースした5月末は緊急事態宣言中だったかと思うのですが、タイミングは意識されましたか?

はい。本当は4月くらいにアパレルブランドとしてリリースを予定していたんですけど、コロナの状況を受けて自宅時間を過ごす方が増え、そんな方が自宅でも楽しめるファッションを提供したいと思い5月末にリリースしました。社会課題と向き合うブランドだからこそ、できることは何かを考え、最初に発売したTシャツには、読み込むとZOOMで使える壁紙をDLできるQRコードをつけました。ファッションやオンラインを通して、人とのコミュニケーションを楽しんで欲しいです。

─ あのタイミングでリリースをするのは、勇気が必要だったのでは?

はじめは自粛ムードもありましたし、リリースへの不安もありました。でも、今だから、小さなブランドだからこそできる一歩がある。と言い聞かせながらプロジェクトを進めていました。今は、頑張ってこのタイミングで出してよかったと思っています。

Vol.0「廃棄衣料問題」

1stコレクションとなるvol.0でフォーカスした社会課題は「廃棄衣料問題」。デザイナーには【annna choi】の高山さんを迎え、デザインやディレクションをお願いしたそう。

─ アイテムへのこだわりを教えてください。

coxcoは毎回打ち出すシリーズごとに社会課題のテーマを決めていて、今回は廃棄衣料問題にフォーカスしました。全て、日本環境設計さんが作っている廃棄衣料からできた素材を全部使っていて、洗濯もできます。ブランドメッセージが入ったタグは石灰石という、サステナブルな素材を使っています。
デザインの面でいうと、ユニセックスのアイテムなので、男女問わず着やすい且つ長く着ていただけるようにシンプルなデザインに仕上げています。

─ 廃棄衣料を扱っている会社さんへはご自身で問合せされてるんですか?

そうですね、問合せだったりNPOでの方の繋がりで紹介していただいたり。でも、問合せをしても無名のブランドなので、全然相手にしてもらえないこととかしょっちゅうで。「話聞いてくださーい!」ってやってます(笑)

社会問題をもっとカジュアルに

─ DEAR MEでの活動を行っている西側さんが思う、ファッション業界が抱える問題ってなんですか?

業界問わず、まず社会課題を知ることにハードルがあって、情報格差が生まれているんじゃないかと思うんです。どうしても、サステナブルとかいわゆる社会課題に関する話は意識が高いとか、難しいとか思われてしまうトピックなので。海外ではサステナブルやSDGsと向き合うことがクールだという文化があるんですけど、日本では内向的な国民性からか、話題に出ない。なので、みんなが社会課題と向き合うハードルをどーん!と下げて、もう少しカジュアルな話題にしたいんです。coxcoが正解だとも思ってないし、まずはディスカッションをすることが大事で、そのコミュニケーションの1つとしてcoxcoを作りました。「それかわいい!」というコミュニケーションから、社会課題を意識するきっかけを作りたいです。

─ 社会課題に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?

まず興味をもったきっかけは、大学生時代海外に旅をしたときに、服を着れていない人たちを見たことでした。すごく衝撃的で、そこで貧困問題という社会課題を意識しました。その後、【The true cost】という映画を見て、貧困問題や労働問題、環境問題など、社会課題は全部繋がっているんだと思いました。

サステナブルな循環を作りたい

─ coxcoとして、今後の展開ややっていきたいことはありますか?

めっちゃあります(笑)ブランド軸でいうと、次のテーマは「残布の廃棄問題」なんですけど、もっといろんな素材や労働環境を反映したものを作りたいですね。もうひとつ、今NPOの方でフィリピンにファッションスクールを作ろうとしていて、貧困地域で暮らす女性が無償で通える場所にする予定です。そこで学んだ方々のデザインをブランドにすることで、現地に教育や雇用を産むことができたり、サステナブルな循環を作れるんじゃないかと思っています。
時間はかかるかもしれないけど、着終わった服を回収して素材に戻すエコサイクルな取り組みもブランドとしてやっていきたいですね。

 

■coxco
online store:https://coxco-official.com/
Instagram:@coxco_official

■西側愛弓
Instagram:@ayupooonn
Twitter:@ayupooonn

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