こんにちは、深地です。
7月1日からレジ袋有料化に伴い、各社様々な動きが見て取れますね。
コンビニでのお買い物では今まで当たり前のように袋に入れてもらっていたからか「レジ袋は要ります。」とこちらが言わない場合、平気で袋無しで商品をボン!と置かれる事もあり「何、この不毛なラリー…。」と思ったりする事もしばしば。
環境保全の為のレジ袋有料化ですが、巷ではそんなものは意味が無いだとかマイバッグの方が環境に悪いなどの議論も活発になっていますね。筆者は環境についての専門家ではありませんのでその議論に関しては割愛しますが、ファッションブランドにとっても重要な変化になりますので、ここ最近の動きを少しまとめてみる事にしました。
Googleトレンドで調べてみてもめっちゃ急上昇ワードに…。わかりやす過ぎる変化に驚愕しております。
各ブランドがエコバッグを提案
少し前からファッション業界ではプラスチック製のショッピングバッグを廃止し、紙製の物を有料化するといった動きがちらほらありました。
その件に関しては上記記事にも書いてますね。エシカル・サステナビリティが叫ばれる中、このような動きが既にトレンド化しています。今回のレジ袋有料化も相まって、各社今度はエコバッグの推奨が増えてきていますね。レジでの不毛なラリーを減らそうと思うと合理的な判断かと思われます。
このような動きは衣料品ブランドだけでなく、バッグメーカーから、ジョンマスターオーガニックのようなビューティー系のブランドでも見られます。
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(1枚450円で販売しているようです。)
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メディアでもエコバッグのレコメンド特集のような訴求があり、ブランド側としては認知度アップのチャンスになっているようです。
<デザインでの差別化>
どのブランドもアイボリーのキャンバス地では見分けが付かなくなってくるので、ここまで乱立すると差別化要素が必要になってくるでしょう。ショッパーはブランドのメディアとしての機能も持っていますから、わかりやすい「アイコン」や「ロゴマーク」があると便利ですね。ロゴマークだけでなくブランドならではのデザインを反映していくのも得策です。
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(独自のデザイン持っているブランドは非常にわかりやすくて良さげですね。)
<エシカル・サステナビリティのポジション強化>
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アダストリアでは残布を使ったエコバッグが提案されています。残布を使う事でエシカル・サステナビリティのポジションを強化する方針でしょうか。もはや50万枚って残布の規模なのか?という疑問も上がっておりますが…。また、ブランドのメディア機能として活用するなら企業名よりブランド名を単体で訴求する方が効果的なんではと思う次第です。
余談ですが、そんなアダストリアはスタジオクリップ単体で新たな販路にてエコバッグを販売しています。
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コンビニといったアパレルの販路としては過去使われていなかった領域ですね。エコバッグの金額自体安いものですし、1店舗あたりに置く点数も多くなさそうなので、売上アップというよりエコバッグを流通させる事によるメディア機能が狙いでしょうか。
<プレゼントとして活用>
購入金額によってエコバッグをプレゼントする、といった動きも見られます。エコバッグの売上って大きく無いでしょうし、使い続けてもらう事に意味があるのでこのような取り組みはファンからしても嬉しいのではないでしょうか。ヘビーユースしてくれたらその分、ファンを起点にブランドを知ってもらえるチャンスが増えます。凝ったデザインのものであればその分、認知もしてもらいやすいでしょう。
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盛り上がるハンドメイドマーケット
もう一つ盛り上がりを見せているのがハンドメイドマーケットですね。Instagram上でハンドメイドのエコバッグを公開している方の投稿もやはり増えているように思います。C to CのハンドメイドマーケットのInstagramの投稿でも、ハッシュタグの中に「#レジ袋型エコバッグ」の文言が見られます。エコバッグ自体、以前からハンドメイドマーケットでの取り扱いが多かったアイテムですが、このようなハッシュタグが入った事が大きな変化でしょうか。
また、このようにハンドメイドマーケットが盛り上がりを見せるのであれば、それに連動してチャンスが増えるのは生地屋さんではないでしょうか。
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見たところまだ、生地屋さんでエコバッグの生地をプッシュしているところは少ないのですが、マスク用の生地は訴求が目立ちます。ややタイムラグがあるんでしょうか、そのうちエコバッグ関連ももっと増えそうな予感…。
エコバッグの良いところは比較的安価であり、汎用性が高い事もあってUGCがとにかく発生しやすい事でしょう。当面はどうやって自ブランドのエコバッグを利用してもらうか各社競争が続きそうです。数年前にはcherというブランドのエコバッグが雑誌の付録についていて、その雑誌がバカ売れするなんていう現象もありましたが、今の時代はソーシャル上で拡散される仕組みを作る方が優先されるようですね。