2020.07.09 INTERVIEW

0か100で走り抜けてきたインスタグラマー社長が考える販売員のあり方

by STYLE it.編集部

アパレル・IT業界で働く人々の働き方・想いを紹介していく連載「私のファッションスタイル」。第12回は、主婦からインスタグラマーとなり、【「こだわり」が収入になる!インスタグラムの新しい発信メソッド】を出版された艸谷真由さん。

現在は個人向けプロデューススタジオ【Shareit(シェアイット)】を運営していたりと、個人・法人問わずInstagramプロデュースを軸に幅広く活動している彼女。ファッションと全力で走り続けることが好きだという艸谷さんにお話を伺ってきました

(株)TOKYO BASEに新卒で入社し、同年にルクア大阪店の店長に昇進。最優秀新人賞を受け1年で退社。主婦からインスタグラマーとなり株式会社gramsを創業。Instagramのメソッド本を出版する。

 

とにかくやり切る、圧倒的な行動力

─ インスタグラマーになった経緯を教えてください。

アパレル企業に新卒で入社し、月間売上全社1位・店長・年間最優秀新人賞の受賞を経験して、1年で辞めました。怒涛の1年でしたね。結婚を期に主婦になったんですけど、暇すぎて(笑)「私人生終わってるな」と思ってたら、テレビでInsragramの特集を見て「私にもできるんじゃないか」と思って2017年8月頃にはじめたのが最初です。そこから10ヶ月で1万フォロワー、2ヶ月後に起業、更に4ヶ月後に出版しました。

─ 全体的にスピード感がすごい…!

異常ですよね(笑)短い期間で全力で走ることが好きみたいで、逆に10年越しのプランとかは好きじゃないんですよね。1つこれって決めたらそのためだけに1年間走るので、ひたすら自分と結果にだけ向き合ってました。0か100の人生を送ってますね。

─ 実際に行動できてることが強いですよね。常に変化していたいんですかね。

そうですね。アルバイトで販売員をしていたときも、お客さんと服を通してコミュニケーションできることがすごく楽しくなっていって、正社員として結果を試したいという思いもあってアパレル業界に就職したし、常に「ここから自分の人生はどうなるんだろう?」と考えてるし、何が起こるか分からないことに興味を持っていました。

─ 具体的なエピソードってありますか?

就活をしていたときに、◯年後には店長とか、先輩には一生勝てないみたいな構造が嫌だったので『アパレル 実力主義』で検索して唯一ヒットしたTOKYO BASEに絶対入りたい!って思ったんですけど、その年の内定者は決まっていて…。それでも諦めたくなかったので、店舗を徹底的に調査して改善点や意見を添えてESを送ったところ、内定式の1週間前に内定をもらえました(笑)

本に関しても話が似ていて、私のインスタ話に興味を持ってくださった著者の方が、私と編集長が会う場をセッティングしてくれたんです。そこでも私はチャンスを絶対に逃したくなかったので、せっかく会えるんだったら!と思って、当時出版されていたInstagramに関する本を片っ端から読み、書き方を調べながら作った企画書を持っていきました(笑)もちろんすぐには企画書を読んでもらえなかったんですけど、周りの著者の方や他の方が見てくださったみたいで、とんとん拍子に話が進んでいって、結果として編集長と出会って1ヶ月後には出版が決まってました。

ただ、その代わりに「絶対に1万部売ります!」と言って決めてもらったので覚悟とプレッシャーはすごかったですね。何事も毎回言い切って取り組みをはじめているので、目標達成ができなかったらやばいなって思いながら死にかけになりながらやってます(笑)

─ 自分にプレッシャーをかけられるから行動できるし、周りも見てくれるんですね。

言ったことはやらないとっていう気持ちが強いので、そこを評価してもらってる感じはあります。毎回“できるか分からないけど、やり切るとできてる”の繰り返しなので、自分次第だな。といつも思っています。

─ めちゃめちゃ説得力あります(笑)主婦からインフルエンサーになって変わったことは?

時間に対する価値が変わったことですね。仕事が作業じゃなくなって、フォロワーを伸ばすノウハウがお仕事になったり、フォロワー数が集客力になったり、時給に換算できないような知識に対価をもらえるようになりました。なにかの作業をするまでに必要な知識への価値が大切だと感じているので、SNSのおかげでそこが明確化されたと思います。

変わっていく販売員の役割

─ コロナを経て、販売員の働き方はどう変わると思いますか?

これからは、販売員の1人1人がブランドに関わらずセルフブランディングをした上でネットの世界で集客をする必要があるんじゃないかな。受け身の接客から、自分からファンを集めるような接客スタイルにならないと。逆に企業側もセルフブランディングが上手な子に残ってもらうために個人を大事にすべきだと思います。

私は販売員の美容師化がくると思っていて。美容師さんってちゃんとインスタ運用して、自分のスタイルを発信して、個人予約をしてもらうわけじゃないですか。これからは8時間絶対店頭にいるのではなく、予約制にすればその時間だけ店頭にいればいい。すぐには変わらないと思うんですけど、それぞれが顧客を持って、時間で予約してもらって接客する。それ以外の時間はインスタなどネットの業務をメインで行ったり他の業務をするとか。

─ たしかに。そのために必要なことはなんですか?

販売員をもう少し開放したり研修を行ったりとブランド側の努力が必要ですよね。ビジュアルインフルエンサー以外に、1人1人のスタッフのブランディング面をサポートするSNSプロデューサーのような役職や部署も必要なんじゃないかと思います。販売員がのびのび働けて、且つお客さんと密に繋がれる形をとれていけたらいいなと思います。販売員の教育もリアルとSNSの両方を進めていって、強いスタープレイヤーを育てていきながら給与水準をあげていったり、且つ店舗に立つ時間を短くしたりと、販売員の地位を向上させたいです。

─ 昔いたカリスマ店員とはまた違うんですか?

以前のカリスマ店員は“みんなのカリスマ”だったと思うんです。でも今は細分化されているので、“自分のカリスマ”がいないと判断の軸がない人が多いと思うんです。更に、昔はヴィジュアルが中心だったのに対して、今は考え方や価値観も含めてファンができていくのかなと思います。誰もがインスタからモデルや芸能人じゃない一般の人からお洋服や髪型を探す時代がきているから、一般人のカリスマの時代かなと。なので、販売員さんには誰かのカリスマになることを目標にして欲しいです。自分が得意なジャンルや、自分の体型を活かして情報を発信する。店舗に行きにくいからこそ、ネットの中でどれだけ店舗と変わらないレベルで服の良さを伝えられるかが重要になるので、まずは小さいところでいいから1番になることが大事。

─ 自分のアイデンティティを確立することが大事なんですね。

そうですね。頭もよくて瞬発力の高い人が多いんですけど、自分のブランディングについて考えることがないんです。でも、インスタをやることでマーケティング力も身につくし、セールスとマーケテイング両方のスキルがあれば、地位向上にも繋がるし、できる仕事の幅も増えると思うんです。

─ 艸谷さん自身がこれから挑戦していきたいことはありますか?

1つはインスタの店舗化。もっとインスタの中で販売員さんが店頭に立っているような状況を作って、その形をどこでも活用してもらえるように設計したいです。今回コロナでいろんなブランドさんが落としてしまった売上を、どうやってECで補完していくかを実際にインスタが成果を出せてるところってあまりない。なので、インスタの可能性を知ってもらって、リソースを割いてもらいたいです。

もう1つは、「私にもできるかも」って1人でも多くの人に思ってもらうために、もっと多くの人に本を届けていきたいです。SNSはビジネスにおいても生きる上でも重要というか、価値が高くなってくると思うので、この本を通して挑戦する人が増えたらいいなと思います。自身の可能性や夢を諦めてる人も多いと思うので、私のいろんな活動を通して本を広めたいし、SNSでの発信にも力を入れていきたいです。

 

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