2020.05.13 COLUMN

若者が意外と知らない、業界豆知識

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

もう40歳手前の年齢なのですが、この歳になってくると所謂「ジェネレーションギャップ」というものに驚かされます。

専門学生に授業している時に顕著に感じるのですが、例えば、

こういうやつですね。おじさんたちからしたらほんの10数年前の出来事、なんですが若者にとってはまだファッションに目覚める前の事ですので知らなくて当然です。こんな事例は枚挙に暇がありません。このようなギャップを埋める為に、日々教育現場で“過去ファッション業界では常識とされてきた事”を簡単に教えていたりしますので、今回はその内容の一部を共有したいと思います。

 

H&Mって何の略?

店名を知らない若者はいないのでは?という有名ブランドのH&Mですが、若者に聞いても何の略なのかはほとんど知られていない様子。正解は、

「ヘネスアンドマウリッツ」

と言います。10数年前はWWDに掲載される際にフルネームで記載されていたので、おじさん世代は大体知っているのですが、いつの間にか略語でしか表記されなくなりましたね。由来は単純で、「ヘネス」という会社が「マウリッツ」という会社を買収したからこの名称になっています。ドルチェ&ガッバーナやヴィクター&ロフルみたいに、ブランド名でよくあるデザイナーのデュオではありません。

ちなみにユニクロは「ユニーク・クロージング・ウェアハウス (UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」で、会社名はファーストリテイリング。前身は小郡商事という名称です。知ったところで何の得にもなりませんので覚えなくても問題ございません。

 

カリスマ店員

1990年代後半から主にマルキュー系で出没した人気販売員の事を指します。最近、森本容子さんがWWDに取り上げられていて少し話題にもなっていましたね。販売員は薄給で労働環境も良くない事から、近年やや敬遠されがちな職種ではありますが、以前は憧れの職業でもあったのです。この時代、マルキュー系のブランドのショッパーを持った女性が街中でもよく見られましたし、販売員のステータス性も今より段違いで高かったように思います。「○○のブランドの販売員と知り合いで〜」なんて話をすると羨ましがられる事もあったくらいです。どのあたりがカリスマだったのか?ですが、筆者の聞いた逸話では、いつもより集客が少ないと判断した日、カリスマがマネキンのコーディネートをサッと変えただけで急に入店が上がり売上が伸びた…、なんていう伝説じみたお話がありましたね。もっと更に遡ると、販売員は80年代にはハウスマヌカンと呼ばれ憧れられていたようですね。生きたマネキン、のような意味合いだそうです。今も変わらず素晴らしいお仕事なので、敬遠されない環境を作っていきたいものですね!

 

BEAMSは元々ダンボール会社

厳密に言うとダンボール会社を経営していた方が創業した、というのが正解です。あのオシャレなBEAMSがまさか…、って感じですよね。構想を持ち込んだのはユナイテッドアローズ創業者である重松理さんで、当時はBEAMSのバイヤーを務められていました。つまり、重松さんはBEAMSとユナイテッドアローズの創業どちらにも関わっているのです。もう偉人ですね。ここまで来ると40年くらい前のお話になるので流石に筆者もリアルタイムでは知らないのですが、有名なお話なので業界に入ると先輩方が教えてくれますし、何なら出版されている本にも記載があります。歴史を追いたい人にはおすすめですね。


今回取りあげたのは雑学的な要素なのでそこまで重要ではありませんが、過去どういった経緯でブランドが成り立ってきたのか?やサイクルするファッショントレンドを追うのは、これからのブランドビジネスを考える上でも知っておいた方がいい事は多いでしょう。幸いにも歴史を追う書籍はたくさん出版されていますので、興味ある方は是非調べてみてはいかがでしょうか!

アパレル志望必見!「業界に入る前に読んでおきたい書籍」5選

過去、こんな記事も書いてます。ご参考までに。

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