2020.04.23 COLUMN

好きじゃないブランドで働くメリットってあるの?

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

「こんな時期だから~」の話題が巷に溢れすぎていて、皆様もう食傷気味なんではないかと思いますので本日は全く違う話題を…。

先日、下記のようなツイートが流れていました。

新卒で入社する人からしたら衝撃的なお話かもしれませんが、実は結構あるあるです。筆者の記憶なので10年前近くにはなるのですが、セレクトにこの傾向が強いのは「自社オリジナル商品の他に仕入れでインポートなどのブランドを取り扱っている」「海外の有名ブランドの方が認知度や権威性がありクリエイションも優れている」といった理由が大半かと思います。そのせいか、筆者が従事していたコレクションブランドを取り扱う競合他社の社員の多くは、普段から自社が代理店をしているブランドを中心に着用。コレクションブランドが社割で購入できるという大きなメリットもありますので、逆に買い漁る傾向にありましたね。余談ですが、競合他社との横のつながりが強かったので、各社のファミリーセールに行っては散財するという負のループに陥る事もしばしば。(良い子は真似してはいけません。)

これから業界に入ろうとする若者にとって「好きなブランド」で働くという事は一つの目標になっている場合もあるでしょう。それなのに本部の人間が自社の服を着ていない事に違和感を覚えるかもしれません。では逆に「好きじゃないブランド」で働く事になった場合はどうなのか?上記のように自社ブランドを着ない…、なんていう事に陥ってしまうのではと不安になりますよね。しかし筆者の経験上、好きじゃないブランドで働く事はメリットがたくさんあると思うのです。

商品と良い距離で向き合える

盲信的に好きなブランドの場合、主観が強く混ざってしまい、セールスをする際の熱量は担保しやすいのですが、客観的に商品の良さを捉える事が難しくなってしまいます。筆者は新卒で全く好きじゃないブランドのセールスを経験しましたが、上司から「その服の良さを10個言えるよう練習しなさい」とよく指示されていました。好きじゃないブランドだからこそ、ロジカルにその商品の良さを捉える事ができましたし、思いつかない場合は深掘りして勉強もしました。今でもそのブランドは全く好きじゃないですが「良いブランド」であるとは思っています。商品を俯瞰して見た時に良さがわかる、という事は、現時点でこのブランドに興味関心が無い人はどうしたら興味を持ってくれるか?が分かるということですからね。

期待していないから失望も無い

以前、某セレクトショップのオーナーとお話していた時にもこの話題が上がったのですが、「好きで入った人間は意外と続かない」という事実。好きなブランドだからといって働く環境が良いという訳ではありませんから、マイナス点が出てくると失望の度合いも高いのだとか。逆に、好きじゃないショップやブランドで働く場合、対象への過度な期待が無いので離職率が下がるようですね。データが少ないのでこの限りで無い人もいらっしゃるかと思いますが、筆者の場合もここに当てはまりますので、なるべく期待に胸を膨らませすぎない方が良いと思っています。

興味の無かった商圏の事を知れる

個人的に一番メリットがあると思っているのがこれですね。好きじゃないブランドって自発的に調べたりしませんから、競合ブランドや下手したら出店場所の事すら無知だったりします。知らない商圏をマーケティングする事は、ファッション業界で生きていく上で大変勉強になるのですが、お仕事だからこそ強制力があり、やらざるを得ません。何事も強制力が無いと凡人は頑張れないのです。いっその事、全く知らない世界に飛び込んでみるのも、自分の視野を広げる上ではありかもしれませんよ。

「どんなスキルが身につくか?」で職場は選択すべき

結局何が大事かと言いますと、ブランドのクリエイションだけを見て就職先を考えてしまうと、その先にある「スキル習得」に弊害がある事が多いのです。仕事をする目的が「好きなブランドをなるべく安価で購入したい」という事なら話は別ですが、仕事で結果を出したい、世の中に貢献したい、給与を上げたい、と思っている方が大半かと思います。であるならば、スタート地点で考える事は「どういったスキルを身に付けたいか?」です。ここを指標に仕事を考える事で就職先に求める事は大きく変わってくるかと。且つ、自分が好きなブランドである場合は最高ですね。皆様のビジネスライフの参考になれば幸いです。

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