2019.11.20 COLUMN

マッシュ×JUNのSTYLEVOICE.COMは、ECの百貨店になり得るのか?

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

今月11月からマッシュスタイルラボとジュングループが共同で取り組むECデパートメント【STYLEVOICE.COM(スタイルヴォイスドットコム)】が発足しています。EC上のデパートと言えば、ストライプインターナショナルとソフトバンクが共同で運営していますストライプデパートメントが先駆けて昨年オープンしていますが、アパレル企業が複数共同でECモールを運営するケースは過去、見られなかった事例です。

プラットフォーマーの方が当然利益率が格段に高いので、「ブランド」というコンテンツを既に持っているアパレル企業が新しくモールを展開する理由はわからなくもないですが、モールによってその取り組み内容はそれぞれ違います。

今回は、STYLEVOICE.COMがどのような方針でECモールを運営しているか、ちょっと簡単に調査してみました。

 

売りは「メディア型」EC

スタイルヴォイスの売りとして、事前に大きく報じられていたのは「メディア型」ECであるという点。つまり、独自コンテンツ記事を量産し、商品を紹介。記事数が増えれば検索にも強くなるでしょうし、記事を読む事でユーザーの購買意欲を喚起するといった効果も見込めそう。スタイルヴォイスの社長には、元ファッション誌編集長を起用と、ここが肝いりである事がよくわかります。

記事更新は、オープンから10日で38本と1日4本程度。1ヶ月を同じペースで更新すれば120本と、結構なハイペースですね。まだオープンして間も無いですし、ここで勢いを付けたいところでしょう。

キュレーター陣は有名スタイリスト・モデルが名を連ねており、ここからの拡散も見込めそう…、

と思いきや、キュレーターのページにご本人のソーシャルアカウントのリンクも無く、各キュレーターのソーシャルアカウントを見に行ってもスタイルヴォイスへの導線はあまり見当たりません。

それ以外の編集部がライティングしている記事に関しても、起用したモデルさんからの拡散は無し。せっかくフォロワーが多いモデルさんを起用しているのに、ちょっと勿体無い気もしますね。撮影で起用しているのですから、Instagramで投稿していても自然な流れでは無いでしょうか。せっかくのメディア型なので、ソーシャルと連動したコンテンツ企画がいくつかあっても良いと思います。

商品紹介は少しマッシュの商品が多いのでは…という印象。マッシュやジュン以外から出品されている商品もたくさんあるので、もう少し分散して紹介した方がいいような気もします。

 

商品ラインアップ

出資を表明している企業はマッシュとジュン以外に、フリークスストアを運営するデイトナインターナショナル。これらの会社が保有するブランドは軒並み出品されています。ライフスタイル事業に手を広げていたマッシュとジュンですから、ラインアップは美容から食品まで非常に幅広いです。

メディア型ECデパートメントストア「STYLEVOICE.COM(スタイル ヴォイス ドットコム)」が11月オープン

早い段階で下着や水着、その他非アパレル商材も参画を表明。

それ以外のところでは、

なんと、事前に参画が報じられていないアダストリアのブランドが差し込まれています。(BABYLON・BANYARDSTORM)ライフスタイルに寄せるならniko and・・・あたりもあると便利ですね。

 

 

 

あと、これは買い付けブランドでしょうけど、どこのセレクトでも大概見かける「Champion」「DANTON」「Gramicci」「UNIVERSAL OVERALL」などなど。パッと見たところの印象ですが、割と他でも手に入る物が多い気がしますね。商品面でも今後、独自性を期待したいと思います。


ざっと見た印象では、まだ準備段階なのか商品面でも充実度がやや低いように思います。シーズン性の強い商材もあるでしょうから、今後の展開に期待したいですね。昨今、クーポンやセールばかりのファッションECモールですが、コンテンツ力で付加価値を高めるという方針は素晴らしいと思います。昨今は百貨店でも「優待」という名のディスカウントは多く存在しますが、スタイルヴォイスドットコムには安売りが横行しない市場になってくれる事を願います。

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