2019.10.09 COLUMN

ファッションブランドのEC担当者に聞いた「EC人材」に求められる能力とは

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

若者のお仕事の相談などをよく受ける筆者ですが、ファッションの世界に飛び込んだものの自分のいる現場に限界を感じてか、「転職したい」という声をよく聞きます。筆者の仕事柄、その内容は「EC部隊に行きたい」「Webってどうなんですか?」といったものが多く、聞いている限りだと今より楽に売上が取れるものと思われているようです。(これ、EC担当者に言ったら激オコ案件です。)

筆者の周りにはブランドのEC担当者が数多くいらっしゃいますが、やはり社内の会議でもこの手の話は出てくるようで、いくら数字を伸ばしても「ECだから当然」のような扱いを受けるのだとか。

「じゃ、やってみてもらえます?」

という心の声を噛み殺しているのが日常のようです。(もちろん、そうでない企業も多くありますが。)そんな、いつの間にか花形と思われがちなECですが、どんな人材が欲しいのかって学校じゃ中々教えてもらえません。ファッションとEC両方に精通している人材が少ないという事もあり、情報が不足しているようなのです。そんな訳で、これからEC部隊に行きたいんだけど、

「どんなスキルが必要なのかわからない!」

という若者の為に、筆者のお知り合いであるとある有名ブランドの担当者に話を伺ってみる事にしました。

 

文章が上手い人

Thought Catalog

いきなり、まさかのスキルでしたが「文章上手い人」はかなり重宝するようです。ブランドによっては商品コメントすら外注するところもあるようなんですが、EC担当すると何かと文字が必要な場面が多いのです。例えばECモールのニュース・トピックス欄から、ソーシャルメディアの投稿する際の文言まで。モール側に依頼する事もできるようなのですが、どうやらここのクオリティは担保されないようなので、自前でやる方が余程良いそうです。意外とこれをパッとこなせる人材が少ないようなので、ライティングスキルに自信がある人はEC人材に向いてるかもしれません。

 

販売員経験者

これは予想通りのスキルでしょうか。やはり、シーズンの流れがわかっていると、どこで売上の山が来るとか、どこでセール時期に入るとか、わざわざ教えなくて済む上に、ファッション関連用語のボキャブラリー(商品名や素材・生地などの専門的な知識)が既にインプットされています。ファッション業界は特に一般消費者に伝わりにくいアイテム名が多かったりするので、翻訳する必要の無い人材はEC事業部として非常に楽なんだそうです。販売からEC部隊に行きたい人には朗報ですね。

 

コミュニケーション力が高い

Headway

ECって人とそんなに会う事も無さそうなので、これも予想外だったんですが、ECモールに出店しているとどうしてもモール側の担当者との交渉ごとが多くなるようです。特にAmazonなどのモールだと、どこに商品を表示させるかで売上が大きく変わってきたりします。モール担当者とコミュニケーションがしっかり取れていると、トップページに表示される「注目の商品」の枠が取れやすい日を教えてくれたり、なんて事もあるようで、それにはやはり担当者との密なコミュニケーションが欠かせないようです。

これ以外にも、「数字に強い」や「分析力がある」という点も必要なのですが、上記の方が優先されるとの事でした。(ブランドの取り巻く環境によっては優先順位は変わるかもしれませんが)

有名ブランドならその特性上、売上アップもしやすいECですが、思っている以上に地味なお仕事な上、給与待遇もいいとは言えません。大手アパレルでも、ささげ業務程度なら最低賃金程度の時給でアルバイトとして雇用していたりという例もあります。給与だけの側面で見れば、個人としての成果を上げやすい販売員の方が恵まれていると言っていいかと思います。それでも自身のキャリアプランを考えた上で、今必要なスキルと判断するなら、やっておいていい職種だと思います。過度に夢を見過ぎず、地に足をつけたキャリアプランを立ててみてください。

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