2019.09.18 COLUMN

ファッション専門講師が独断で選ぶ、おすすめ就職先アパレル企業

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

ファッション専門学校の講師を始めて7年目の筆者ですが、いつも不思議に思うのが、専門学校の営業について。どこの学校も、出口となる「就職先」の事を一切教えずに「デザイナーになれるよ!」とか「バイヤーになるにはこの専攻だよ!」とか言ったりするようです。まずアパレルの大前提として、新卒求人の9割は「販売員」である事。そして「バイヤー・MD」のような職種はそもそも新卒求人はありません。これらをすっ飛ばして将来の話をふわっとしただけで入学させるのだから恐ろしい事です。

また、就職する企業の特色によって、習得できるスキルも様々。学生さんは就職を一つのゴールとして捉えがちですが、就職はあくまでキャリアのスタートです。まず最初にどんなスキルを習得したいのか、それにはどの企業が適切なのかを考える必要があるのです。

とは言え、まずは企業の情報が無ければ何も始まりません。という事で、様々な企業の説明会を学生と共に受けた筆者が独断と偏見でおすすめ企業をいくつかピックアップ致します。これからのキャリアプランの参考にしてもらえれば幸いです。

 

ストライプインターナショナル

福利厚生が充実しすぎているのがストライプインターナショナル。今では当たり前のようになっている時短勤務制度もストライプがかなり早い段階で導入していました。しかも4時間勤務から正社員として勤務可能です。それ以外にも、

・社員の子供が10歳になるまで公休とは別に年4回取得できる「キッズ休暇」
・育児費補助(最大月額3万円)
・男性社員には「イクメン推進休暇」
・大切な人休暇(「3連休休暇制度」「日曜休暇制度」)
・公募(キャリアアクション)制度(販売現場から本部昇格できる制度)

などなど、女性にとっても嬉しい制度が数多く導入されています。アパレルの販売って女性人口が多いから、優秀な人材抱えときたかったら働きやすさを重視するのが一番。あと、ストライプは初任給をかなり引き上げたので新卒からすると受けたくなる企業ではないかと。(大卒初任給が231000円です。)

 

ビームス

「変わってて面白い人が多い」という印象ですね。お店からも伝わる通り、感度の高い人が多いです。正直、店頭販売員さんの接客力はあまり感じないのですが(というよりあまり接客されない)、販売員のWeb活用が一番進んでいるかと思います。

販売員コーデをWeb上で掲載する「スタッフスタート」の導入は大手ならどこもやり始めていますが、ビームスの場合、その活用方法が他とは一味違います。

上記のように、販売員をフォローする機能が実装されていて、ソーシャルメディアのようにファンを可視化する事が可能になっています。フォロワーを数値化できるとスタッフの競争も促せます。

タイムライン機能もついていて時系列で販売スタッフのコーディネートが閲覧可能に。ユーザーの可処分時間を積極的に取りにいっているのが伺えます。

フォトログやブログを使って商品のレビューのように活用。販売員のコンテンツがECサイトのコンバージョン獲得に大きく寄与しているようで、売上の6割が販売員経由だというお話もあるようです。こういった新しい取り組みを知る事で、販売員の未来もまたちょっと違った風に見えてきますね。

 

ユナイテッドアローズ

販売力を身に付けたいならやはりユナイテッドアローズは外せません。こちらはES(エドュケーションスチューデント)制度というものを導入していて、販売員を13段階に分け、スキルが上がると昇格するという仕組み。そのせいか、店頭販売員のスキルも他ブランドと比較すると平均して高い印象を受けます。理念に掲げているのも「クリエイティブな商人」というワードですから、販売員自らがマニュアル的ではなく、自分でお客に合ったサービスを生み出せるように、という思いが込められていますね。

しかし、問題なのは給与です。このランクが上がらない限りは昇給は全く無いようなので、どれだけ年数重ねてもスキル次第では給与が低いままです。年功序列がお望みの方には合わない社風ですね。

 

ベイクルーズ

正直なお話、どこがいいのか?と具体的に聞かれますと答えにくいのですが、とにかく今アパレル企業の中でトップクラスで勢いがあるという事と、ブランドの企画・コンセプトが秀逸である事ですかね。ブランドのWebサイト見ていても、「あぁ、みんな服が好きなんだろうな」としみじみ感じてしまいます。

感度の高いショップ・ブランドも多いですし、服好きにとっては良い環境と言えそうです。社内公募制のように、販売の現場からキャリアアップできる制度も充実していて、キャリアプランも描きやすいかと思います。

 

特色が違う企業をいくつかピックアップしてみました。たったこれだけの企業でも方針が全く違うのですから、探せば自分の進みたいキャリアに合った企業はきっと見つかるはずです。初めて就職する企業って、自分の今後の基準になりますから、会社選びにはしっかり時間をかけてほしいですね。今後の皆様の就職活動にぜひ役立ててみてください。(もう二次募集の時期だけど。)

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