2019.09.04 COLUMN

海外ブランドのファッションレンタルサービスを調査してみました!

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

日本でもサービスが乱立してきたファッションレンタルサービスですが、最近では海外ブランドがスタートするケースが増えてきたように思います。

米・ファッションレンタル市場、新規参入企業の目論見:アーバン・アウトフィッターズのヌーリー

また、下記のような新興企業が百貨店を買収し、リアルにまで影響力を及ぼしてきている事例まで発生しています。

新興サブスク企業が米国の老舗百貨店ロード&テイラーを買収か

日本のレンタルサービスをいくつか観測しているのですが、そのサービスの特性上、黒字化が難しいのが現状でしょう。決算公告を見ると、結構な赤字額でマネタイズに苦しんでいるのがわかります。海外は日本とは違って、ブランド自体がレンタルサービスを開始する事例が増えているように思いますが、代表的なところをまとめてみることにしました。

 

Nuuly(アーバン・アウトフィッターズ)

上記記事でも紹介されている「アーバンアウトフィッターズ」は日本では馴染みがありませんが、欧米ではメインストリートにショップが出店されるほどの有名店です。店舗数も世界に200店舗以上展開しています。自社のオリジナルブランドも展開していますが、セレクト品も多数。セレクトの業態がレンタルサービスをスタートさせるのって何気に初めてなのでは。

レンタルできるアイテムはアーバンアウトフィッターズが取り扱うUrban OutfittersFree PeopleAnthropologieを含む100以上のブランドから選べるようです。月額費用は88ドルで1か月に6アイテム送られてくるとの事。送られてくるアイテムの総額はおよそ800ドル程度。展開ブランド数が多いからこその付加価値はありますね。交換は1ヶ月に1回という頻度のようです。

 

STYLE DROP(アメリカンイーグル)

こちらは日本では知名度の高いアメリカンイーグルが提供するレンタルサービス。落ち目なイメージが強いのですが、アメリカではまだそこそこ人気はあるようですね。価格は月額49.95ドル。一度に3つの商品がレンタル可能です。レンタルした商品を購入する場合は、25%以上の割引価格で購入できるようです。

発送も交換も洗濯も全て費用に含まれているようで、これは使いやすそう。ですが、そもそも商品の価格が安く、単サイクルでMDを回すファストファッションがレンタルサービスを始めるのは、購買に影響を与えないのでしょうか。ユーザーからすると低価格だから失敗してもそんなに痛くないでしょうし、購買を選択する人も多いかとは思います。

 

Style Trial(エクスプレス)

アメリカで600店舗ほど運営しているエクスプレスからは、2018年と、他のサービスより早い時期にレンタルサービスがリリースされています。こちらのサービス内容は、月額69.95ドルで3つの商品をいつでもレンタルというもの。内容はアメリカンイーグルとほぼ一緒です。

こうして見ると、レンタルサービスのWebサイトの見せ方はどこもすごく似ていますね。

 

INFINITE STYLE  (アン・テイラー)

アセナ・リテイル・グループ(Ascena Retail Group)傘下のアン・テイラー(Ann Taylor)はアメリカで200店舗以上、グループ全体では4500店舗を超えており、売上は7000億円近い巨大グループです。

価格は月額95ドルで3点までレンタル可能。中価格帯が多い同社ですが、他のサービスと比較するとやや割高な印象を受けますね。購入の際は40%OFFになるようで、ここの割引率が他よりも高い。お試しして購入というフローなら使い勝手よさそうですね。

 

Vince Unfold(ヴィンス)

日本でもセレクトショップや百貨店で取り扱いの多いヴィンス(VINCE)もレンタルサービスを展開しています。

価格は月額160ドル。商品を10点以上選択し、優先順位を付ける事で、その中から4点ずつ受け取れるといった仕様ですね。商品価格がやや高い事もあり(ニットで2〜30,000円以上はします。)、月額費用が一番高く設定されています。レンタルサービスを展開しているブランドはSKU数が多い印象がありますが、VINCEは比較的少なめなので、ブランドのヘビーユーザーに向いているのではないでしょうか。


5ブランドほどピックアップしてみましたが、日本のサービスと違うところは「スタイリング」の要素が弱い点ですね。ちゃんとしたプロのスタイリストにスタイリングお願いすると結構な費用がかかってくるのですが、そこが月額費用と見合ってないのではないかと。(僕のお知り合いのスタイリストは1コーデ8000円くらいでした。参考までに。)

一方で、ル・トート(LE TOTE)のようにレンタルサービスから始まった企業はスタイリングの要素があるのですが、リストラしたりと業績はよろしくない様子が伺えます。

ブランドがレンタルサービスを展開するのって、自社のリソース(配送や在庫)を有効活用できる点も優位性がありそうです。個人的にはアーバンアウトフィッターズのように、セレクトショップがサービスを初めてくれると、多様な選択肢が生まれてもっと盛り上がるのではと期待しています。BEAMSさんとかやってくれないかな…。

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