2019.08.28 COLUMN

インフルエンサーブランドに再現性はある?pickiが目指すD2Cプラットフォームの未来

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

以前、注目のD2Cブランドについてピックアップしたのですが、

 

話題のミレニアル世代向け[D2Cブランド]を調査してみました!

こういった記事を書いていますと、D2Cやインフルエンサーブランドの中で「結局、どこが成功してるブランドなの?」と頻繁に聞かれたりします。何をもって成功なのかは難しいところですが、筆者自身の見解では「長く継続している」事がブランドとして大事なんではないかと思うのです。その定義だとインフルエンサー・芸能人ブランドで成功していると言えるのって、、

(梨花さん)

こちらか、

(辺見えみりさん)

こちらあたりになるんでしょう。しかし、メゾンドリーファーはブランド終了が決まってますし、プラージュは辺見えみりさんがコンセプターを退任しています。ブランドを継続するに当たって、いつまでも中心人物の力に頼っていられないでしょうから、プラージュのやり方が今のところ理想なような気はしています。

上記からもわかるように、インフルエンサーブランドって再現性が低すぎるし、継続している事例も少なすぎるのです。そもそもちゃんとしたアパレルがバックについていないと様々な面で不備は出て来るでしょう。

そんな中、インフルエンサーを集めて再現性のあるプラットフォームを構築しようとしているサービスがスタートしています。

picki

picki

【picki(ピッキー)】は一言で表すと、インフルエンサーがオリジナルブランドを立ち上げる支援をしてくれるサービス。なんですが、ブランドの根幹となるコンセプトメイク、企画・デザイン、製造、販売、物流、テクノロジー支援まで全てやってくれるとてもありがたいサービスなんです。ちょうどpickiの中の人からお話を聞く機会がありましたので、これの何がすごいのかをファッション業界目線でご紹介したいと思います。

 

継続するのに一番重要な「作る」部分を担保

pickiはメンバーの中に元アパレルの方も参画しており、「製造」に精通した方がいらっしゃいます。昨今のD2Cプレイヤーの一番の問題点は恐らく「サプライチェーン」にあるかと思いますが、売上を最大化しようと思うと、物をどれだけ製造できるかはめっちゃ重要。しかも、どんな物を作ったら売れやすいかなんて素人ではわかりません。既存のD2Cプレイヤーのほとんどは恐らく韓国・中国からの仕入れに依存しているかと思いますが、製品軸での差別化が困難な事は見る人が見れば一目瞭然です。

これがpickiの場合ですと、コンセプトメイクからサポートしてくれますし、そこで生まれた新しい世界観の商品でも企画・デザインまで手がけてくれますから、全く新しい商品を世に生み出す事が可能なのです。しかも生産リードタイムは1ヶ月程度と、かなり早いスピードで到着します。(企画から含めると3ヶ月程度にはなります。)これだけ手厚いサポートがあれば、インフルエンサーも安心して相談できますね。

 

商品を残さない為の「MD」の重要性

次に重要なのがMD。つまり月ごとの品揃え計画ですね。ここを担保するのが実はハードルが一番高い。現在のEC市場を見渡してみるとMDの概念が全く無いせいか、または売上至上主義なのか、消化率が圧倒的に悪いのです。それはD2Cも例外ではなく、数年経てば「在庫過多」という事実が顕在化するのではないかと見ています。ここでもpickiを活用すれば、MD経験者が消化率をちゃんと考えた上でアイテム構成比を考えてくれるので、ECの消化率問題も対策してくれます。これは既存のD2Cブランドも相談したいポイントなんではないでしょうか。

 

picki」自体がブランド化する未来

そして冒頭でも記載しております、「インフルエンサーブランドは長続きしない問題」について。初動売上はあがりやすいですが、しばらく継続した後、ブランドがインフルエンサーの手を離れるタイミングが来た時はどうするつもりなんでしょうか?これについては、

”「picki」をブランド化していく方向性”

との回答でした。昨今のアパレル市場を見ていましても、勢いのあるブランドは中心となる人物の「熱量」が強く、そこからコミュニティが形成されているように見えます。そういった「個」の集合体をブランド化させるのがpickiの目指す未来なのでしょう。これが実現できれば、インフルエンサーの手が離れたとしてもブランドを継続しやすい。

いくつか質問させて頂きましたが、現状で考えられる問題点全てに対策が立てられており、中の人たちが試行錯誤してこのサービスに行き着いた事が伺えます。

市場には芸能人やインフルエンサーを起用しただけで、賞味期限が来るまで適当にお金儲けできればいいと思っているようなブランドが散見される中、pickiが目指しているものは業界に、またインフルエンサーに対しても真摯に向き合っています。使い捨てにされ、何のスキル習得もできないまま「あの人は今」の状態になった人を過去見かけた事はありますが、決して気持ちの良いものではありません。「再現性のあるブランド支援」という誰しもが待ち望んだ、そしてまだ誰も到達していない世界がすぐそこまで来ているのかもしれませんね。

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