2019.06.14 INTERVIEW

渋谷の中心から新しい文化を発信。IMADA MARKET担当が109で働く理由

by STYLE it.編集部

アパレル・IT業界で働く人々の働き方・想いを紹介していく連載「私のファッションスタイル」。第8回は、【SHIBUYA109】が運営する【IMADA MARKET(イマダマーケット)】で担当されている八木梨花子さんにインタビュー。渋谷の中心にある109直営、オフライン・オンラインで展開するオムニチャネルストアをどのように運営されているのかを聞いてきました。

文化と流行を発信する109で働きたかった

- 109のEC担当になったきっかけを教えてください。

元々、109の事業を行なっていた商業施設の運営会社【株式会社東急モールズデベロップメント】に新卒で入社して、109の公式通販を運営するネット事業部に配属されました。その後、2017年に【株式会社SHIBUYA109エンタテイメント】が分社化したタイミングから、出向者としてIMADA MARKETの担当として働いています。なので、109に携わって今年で6年目です。

- なぜ商業施設を運営する会社で働こうと思ったんですか?

私が就活をしていた時、「ただ商品を売るだけではなく、流行や文化的なものを発信しているような会社に入りたい」という思いが軸にあったんですよ。そのとき丁度2020年の東京オリンピックが決まって。海外の方が日本にたくさん来るとなると、渋谷はポイントになるんじゃないかって思ったんです。109は服を売っている場所だけど、文化や流行もたくさん生まれているので、ここなら世界との繋がりも意識しながら働けるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

- 109に携わりたくて入社されたんですね!

そうですね、面接でも109について語った気がします。入社したときは109事業に配属されるか分からなかったんですけど、入社する数ヶ月前から内定アルバイトとして109のネット事業部で働かせてもらっていて。そのときの部長が推してくれたこともあり、1年目から109事業のECを担当していました。

モール型ECサイトのお仕事

- 109のEC担当として働いていて、よかったなと思う点はありますか?

商業施設の運営会社のEC担当という珍しいキャリアで、今ほどECが盛り上がる前の2014年頃から経験できていたことは良かったと思います。

また、商業施設の運営というと、ブランドに建物の区画をお貸しして管理するのが役割なので、売れるブランド・売れないブランドの原因がぼやっとしか分からないんですよ。でも、ECではブランドから商品をお借り(委託)して売れた分の手数料をいただいているので、どうしたら売れるのかを毎日考えるんですよ。商業施設の運営管理者としてというより、ブランドと同じ目線で販売に携われたことは良かったです。

- ECを運営する中で難しいと感じるのはどんなところですか?

委託販売の難しさはすごく感じましたね。どれくらい在庫を確保できるかが勝負なので。ブランドのEC担当者さんと「弊社ではこれくらい売れます!」といった話をしながら企画を提案したりします。商品をECに出したからといってすぐ売れるわけでもなく、お客さまに「109のECにくればこんなブランドの新作がある」といった認識を持ってもらうことも必要。ブランドに理解をしてもらいながら商品を増やしていく地道な作業が1番難しいです。

- 商品を預けてもらうためにはどのような工夫をされているんですか?

期間限定発売など限定感を出した施策がよかったかなと思います。ブランドとしても、1度預けた商品がなかなか返ってこないとなると預けづらいじゃないですか。なので、「109全体でこの期間最大限告知を強化するので、この期間だけ預けてください」とお願いしたりしました。

でも、実際は上手くいかないことがほとんどで、上手くいくのは1割か2割程度なので毎回トライ&エラーを繰り返しています。

- 具体的にはどのような仕事をされているんですか?

毎朝Monopos(※1)から売上データを抽出し、前日に売れた物・在庫の過不足を分析をします。その後、店頭に行って商品の陳列を確認したり店長や副店長とコミュニケーションを取りながら、課題や入荷すべき商品を話し合います。そこで決まった内容をブランドにお話して入荷の調整を行います。他には、入荷した商品の検品・タグ付け作業をチーム内のメンバーと一緒に行いながら、店頭用・EC用に振り分けたりもします。基本的にはブランドとのやりとりが多いですね。

- MDにとって必要なスキルはなんだと思いますか?

MDにとってデータはとても大切なんですけど、それだけでなく外にも視野を広げて情報収集もしつつ、どれだけ担当者さんと話せるか、自分の担当以外のブランドにも目を向けられるか、が大事。売れなくて気まずいときもあるんですけど、そういう時でも屈せずに「あの、」と声をかけられるかどうかも大事ですね。委託販売は待ってるだけでは商品はこないので、自分で取りに行く積極性とコミュニケーション能力が必要だと思います。

新しい力を育てていく企業

- やりがいや嬉しかったことはありますか?

そもそもIMADA MARKET自体が、個人やスタートアップ企業を応援するインキュベーション(※2)プラットフォームを目指しているんです。今は、韓国の新しいブランドや、日本にはまだあまりないブランドをメインに展開しています。そういったブランドを取り扱っていると、日本進出したいブランドから最初のプロモーションの場としてお問い合わせや相談がくるんですけど、お取り組みをしていく中でブランドにIMADA MARKETに出店してよかったと喜んでいただけた時が1番嬉しいですね。

- 109の魅力を教えてください。

109は企業理念に「Making You SHINE!」を掲げていて、さっきお話したように、IMADA MARKET含め109全体がスタートアップなどの企業を応援しているんです。他の企業ではあまり試せないけど、109でやってみたい、109だったらやってくれるといった企業になってきているんじゃないかなと思います。渋谷には、海外の方などいろんな人が訪れるので、型にとらわれないような事業ができるチャレンジングな会社というところが魅力だと思います。

アパレルに限らず、若いパワーを応援・発信していきたい

- 八木さん自身の今後の目標はなんですか?

アパレルにこだわらずにキャリアを形成していきたいと思っています。109で働いているからこそ感じるのかもしれないんですけど、今の若い子だちってアパレルだけではなく音楽やアイドルなどいろんなことに興味があって、それぞれの世界があるんです。昔のイメージだと109=ギャルだったと思うんですけど、今は本当にいろんなタイプの子がいて、それぞれいろんな価値観や世界を持っているんです。若い子たちのエネルギーってずっと変わらずに強いし、SNSが普及したことでチャンスが広がっているので、そういう子たちを深掘りして、応援したり発信する事業に携われたらいいなって思っています。

IMADA MARKET オンラインサイト:https://imada-market.monopos.jp/

 

※1:弊社、株式会社monoposが提供している小売向けSaaSシステム

※2:事業の創出や創業を支援するサービス


常に文化や流行を発信している109エンタテイメントで働く八木さん。担当として日々業務をこなすだけでなく、強い思いを持ちながらIMADA MARKETを通して新しいブランドや価値観を発信している彼女なら、これからも若い力を育てていくことができるのではないかと感じました。

(情報は取材した2019年4月のものになります。)

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