2019.05.31 COLUMN

WEAR×アレクサの“AIコーデ診断サービス”を試してみた

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

何回かお伝えしているかと思いますが、筆者は事業の傍ら、ファッション専門学校の講師を手がけています。担当はファッションビジネスで、主にマーケティングなどを教えているのですが、学生からの質問で一番多いのが「スタイリング」について。ファッションと聞けば、デザインやスタイリングが思い浮かびやすく、若者からしたらファッションの先生なんだからみんな一様に専門家だと思っているようですが、そこは本職の先生とインプット量に差があります。しかし、そんなスタイリストの先生方よりも遥かにスタイリングの知見に詳しそうな人がいましたのでご紹介したいと思います。

はい、そうです。皆様ご存知の「アレクサ」です。

 

ZOZO、アマゾンのアレクサを活用したコーディネート提案サービス「コーデ相談 by WEAR」をスタート

 

Amazonの人口知能であるアレクサがZOZOTOWNのコーディネートアプリである「WEAR」と組んでコーデ相談に乗ってくれるそうです。コーデの登録数は何と800万件…!それだけ膨大なデータの中から、あなたに合ったコーディネートを探しあててくれるという、何ともありがたいサービスです。

 

音声検索はアイテム名か有名ブランドで

Amazon EchoとWEARの連携後、まずは「コーデ診断」と声をかけると上記のように起動します。表示の通り「デニムジャケット」と言うと、

デニムジャケットに関するコーデが40ルック表示されます。番号指定しますと、

その番号まで飛んでくれます。で、お目当てのコーデを見つけてタッチすると、

QRコードが表示され、それを読むとWEARのページに飛ぶといった仕様。狙いとしては、そこから購入してマネタイズしたいというところでしょうか。

先ほどはアイテム名で検索してみましたが、他の検索方法も可能なのかな?と思いちょっと試してみました。

 

①スタイルで検索

「アイビールック」で検索をかけたところ、「アイボリーバックパック」と表示…。それ以外にもスタイルで様々試してみましたが、聞き取ってくれません。スタイルでの音声検索にはまだ対応していないようです。

 

②ブランド名で検索

「ユニクロ」で検索すると流石にヒットしますね。「皆さん、髪型もおしゃれです。」という余計な一言もついて来て、この子とっても優秀。

9番目にこちらの連載でもご紹介したじーたーくんが登場。流石、WEARISTA…。

(過去記事はこちら:4ヶ月でWEARISTAになった次世代ファッションワーカーの多面的な働き方とは?

コーデ診断がきっかけでお手本にできそうなユーザーを見つける事もできそう。人気な人は更にフォロワーが増えそうですね。他にもブランド名で検索してみましたが、WEARの中で人気なブランドでないと表示されないのか、デザイナーズ系ブランドは軒並み聞き取ってもらえませんでした。

ちなみに上記が直近でのWEARでの人気ブランド。1,2位のユニクロとGUはZOZOTOWNに出店していないので、せっかくコーデが表示されてもZOZOの売上に貢献しないのが残念ですね。トップ10うち5つのブランドがZOZOに出店しているという状況。

検索の切り口としては「アイテム名」か「有名ブランド」に限られますが、コーデを相談したい属性の人からすると特に問題は無さそう。中にはハードル高いコーデもありますが、40スタイルも提案してくれたら自分にはまるものも見つかるでしょう。

診断中は「髪型も参考になりますよ」とか「モノトーンには差し色を使ってください」とか「カラーサングラスはどうですか?」とか、めっちゃコミュニケーション取ってきます。使い続けていけば、そのうちパーソナルなレコメンドもどんどんしてきそう。

 

Echo lookと同じ機能?

そもそもAmazon Echoにはアメリカでは提供されている「Echo look」というサービスがございます。

 

https://www.amazon.com/Amazon-Echo-Look-Camera-Style-Assistant/dp/B0186JAEWK

 

上記のデバイスを購入し、自身のコーデを撮影すると何が似合うかをAIが識別し、おすすめしてくれるサービスなんですが、今回のWEARとの連携サービスとややかぶります。Echo lookについては以前Amazonの中の人の話を聞いた事があるのですが、データがまだ十分に収集できていない為、おすすめがかなり偏ったものになりがちとの事でした。しかし、これがWEARのデータを使えるならもう既に十分なデータありますから、様々な切り口からでもオススメの精度を高める事が可能なのではないかと思うのです。

Amazonとしては今回のサービスでAIの為のデータを収集したり、またそれを商品開発に生かしたりするのにちょうど良いでしょう。レコメンドの精度が低いとサービス自体使ってもらいにくいですからWEARとの連携は非常に号れ的ではないでしょうか。最近、出すサービスがすぐ撤退してばかりのZOZOTOWNですが、久しぶりに良さげなサービス だと感じました。マネタイズできるかは分かりませんが…。

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