2019.05.03 COLUMN

見るだけでファッション業界がわかる!おすすめのドキュメンタリー映画5選

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

ゴールデンウィークも終盤に差し掛かり、いかがお過ごしでしょうか。

個人的なお話で恐縮なのですが、この連休中に今まで見れていなかったファッション関連の映画をいくつか見ておりました。単純にストーリーを楽しめる物から、デザイナーの仕事内容やどのような思いでお仕事に取り組んでいるかの背景知れる物だったり、はたまたブランド自体にフォーカスした物だったりとジャンルは様々。改めて勉強になるなぁと感じたのですが、ジャンル別におすすめの映画をご紹介したいと思いますので、連休中にご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

ファッション業界の今の問題点がわかる!

■スローイング・ダウン ファストファッション

「エシカル」「サステナビリティ」と業界を賑わすバズワードですが、結局何が問題で何が解決方法なのかよくわからない。なんていう方にオススメがこちら。この手の情報はWeb上でたくさん発信されているのですが、要点がまとめられていて且つわかりやすいソリューションも提案しているのがこの作品。こういった作品では当然、問題の対象としてファストファッションが挙げられるのですが、問題提起が具体的であり、現時点で可能な解決方法が多角的にまとめられています。大量の服のゴミの弊害や、その原因となる素材について、天然繊維だからと言って環境に害が無いのか?などなど、とにかく見ていて勉強になります。こういった状況を知っていれば「エバーレーン」のようなブランドが生まれてくる事も想像に難く無いですし、今後も同様に生産背景をオープンにするブランドも増えてくるでしょう。

 

ファッションがもっと好きになる!

■アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

服を長年買っていると、どうしても起こってしまうのが「ブランド」を識別記号としてお買い物をしてしまうという事。ユーザー側からすると時間短縮になりますし、品質やデザイン性の保証のようなものなので良い面もある反面、本当にファッションを楽しめているのだろうか?という疑問も。この作品を見ると、そんな事を想起してしまうほど、97歳のファッションアイコンであるアイリス・アプフェルのファッションに対する姿勢に感銘を受けます。ハイブランドから雑多な市場の雑貨店まで分け隔てなく、商品を見て吟味し、そしてコーディネートを楽しむ。改めてファッションは自由だと教えてくれるアイリスの姿勢を見れば、きっともっとファッションが楽しくなります。

 

トレンドってどう作られているの?

■ファッションが教えてくれること


US版「Vogue」の編集長として有名なアナ・ウィンター氏のお仕事にフォーカスした作品。映画「プラダを着た悪魔」の作中に登場する鬼編集長「ミランダ」のモデルと言われている事でも有名ですね。確かに作品を見る限り「仕事の鬼」という印象はありますし、妥協を許さない姿勢は、映画を通して見ている側なのに緊張感を持ってしまうほど。雑誌社の仕事にフォーカスした内容なので、トレンドがどういう風に作られていくのかがわかりますし、具体的なお仕事の内容も理解しやすい。今後、販促・プロモーション関連のお仕事を目指す人は必見ですね。

 

小売にとって、百貨店にとって大切な事を教えてくれる

■ニューヨーク・バーグドルフ魔法のデパート

アメリカの有名百貨店であるバーグドルフグッドマンのドキュメンタリー映画。何故、バーグドルフが有名デザイナーやセレブから選ばれるのか。その理由が映画を通して語られている作品です。日本の百貨店に馴染みがあると、この作品に非常に違和感を抱くでしょう。何故なら、百貨店がとても「クリエイティブ」なものに見えるからです。お客側としては「バーグドルフで買う事に意味がある。」と考え、ブランド側は「バーグドルフに出店する事自体が権威になる。」と考る。過去、様々な有名デザイナーを発掘してきたからこそそういった印象を持たれているようで、作中に出てくる“バーグドルフへの出店は品質保証のシールと同じ”という文言がそれらを全て現していると言えます。アートへの支援や伝説的なバイヤーの存在など、ブランディングや小売にとって大切なヒントがつまった内容になっている作品です。

 

ブランドビジネスの要点がまとめられている

■ティファニー ニューヨーク五番街の秘密

誰もが知っているジュエリーブランド「ティファニー」のドキュメンタリー映画。作中はもちろんティファニーについての過去の伝説的なお話を、事実を交えて展開されるのですが、これが実はブランドビジネスにとって重要なポイントが数々隠されているのです。ティファニーブルーというアイコンカラーの確立。映画「ティファニーで朝食を」というプロモーション・ブランディング。数々のセレブに愛されるという、今で言うインフルエンサーマーケティングなどなど。これを見たのは映画館だったのですが、ついついタブレットでメモ取り出したくらい学びがある作品でした。ジュエリーってデザインで差別化しづらいアイテムなので「究極のブランドビジネス」と言う人もいるくらいです。ティファニーからブランドの真髄を学びたい方はオススメです。

 

今回はドキュメンタリー映画に絞ってピックアップしてみました。デザイナーにフォーカスした作品も多数あるのですが、好きなデザイナーによって全然印象が変わってしまいそうだったので今回は除外しています。ラフシモンズの「ディオールと私」や、ドリスヴァンノッテンの「ファブリックと花を愛する男」はクリエイションに関わる人なら好きそうな作品ですし、シャネルやサンローランのような有名デザイナーは、単体でも作品の数が多くあります。これらは映画を見るだけでその時代に起こった出来事やデザイナー自身のキャリアアップがわかるので、ブランドのヒストリーが好きな方はご覧になってみてはいかがでしょう。(結局10選くらいしてしまった。)活字を読むのが苦手な人でも動画は抵抗無いと思いますので、是非たくさんインプットしてみてください!

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