2019.03.20 COLUMN

ファッションがもっと好きになる。アパレル業界を学べる漫画4選

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

普段、ファッション専門学校の講師などしておりますと、ファッション業界がどんなところなのかのご質問が非常に多く寄せられます。特に、これから専門学校に入ろうと思っていたり、ファッション業界の就職活動を積極的に行っていこうしている若者からファッション業界の職業についてよく聞かれたりします。ちょっとググってみたら情報は出てくるのですが、テキストと画像情報だけ見ても興味が惹かれませんし、腹落ちしない方も多いらしく。

そこでオススメなのが、ファッション関連について描かれた漫画です。若者は漫画コンテンツに既に親しみがあるでしょうし、ストーリーが面白ければ頭に入ってきやすい。筆者も調査の為(といいつつ単純に楽しんでますが)、ファッション関連の漫画コンテンツをよく読んでいるのですが、主人公の職種についてかなり詳細にリアルに描かれているので、これから業界を目指す人にとっては参考になる資料なんではないかと思うのです。そこで今回は、筆者がよく読んでいる最近のファッション関連漫画をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います!

 

「ランウェイで笑って」

 

 

一発目からベッタベタですみません。しかし、まず外せないのはこの作品。パリコレモデルを目指す身長158cmのヒロインと、家庭の事情を抱えながらもファッションデザイナーを目指す二人が主人公。スタート当初は「モデルのお話なのかな?」と思った方も多いんではないでしょうか。それがまさかの「デザイナー」と「モデル」の二人が展開するストーリーが主軸になっています。ファッション業界の中でも、取り分け「コレクションブランド」に重きを置いた内容。中には服飾専門学校の様子も出てきたりしますので、これから専門学校に行きたい若者も参考にできるかも?(作中に出てくる人たちほど、皆んなモチベーション高くないでしょうけど(笑))専門用語もたくさん出てきますが、自然と覚えてしまえるので普通に勉強になります。ストーリー上、デザイナーがやや美化されたところもありますので、鵜呑みにしすぎるとちょっと危険ではありますが、ここまでファッションに特化した内容の漫画ってとっても珍しいので是非読んでみてほしいですね。

 

「トラとハチドリ」

 

 

ファッションブロガーであるMBさんが監修されている「トラとハチドリ」は何とアパレル販売員についてのお話。居酒屋でアルバイト勤務していた主人公が、ある日お客様のお洋服を汚してしまい、それがとあるブティックのオーナーだった事からそのお店で働き出す、というストーリー。オープン前の朝礼や商品のおたたみ、商品をストックから持ってくる、などなどとにかく情景描写が細かく、販売現場の雰囲気がわかりやすい。過度に販売員を美化している様子も無く、等身大でありながら業務のやりがいも作品を通して感じられます。ファッション業界で一番従事者数が多い割りに人気の無い販売員ですが、こういった作品からそのお仕事の良さが伝わってくれると嬉しいですね。

 

「リアルクローズ」

 

 

こちらの作品はドラマ化もしていて、タイトルを聞いた事がある人は多いかと思います。舞台は百貨店、寝具売り場勤務だった主人公がある日突然、婦人服部に配属されるところから物語がスタートします。服の事が全くわからない主人公が、売り場を通して成長していくストーリーなんですが、実際の百貨店でもこういった人事があるので、そのあたりの事情がとってもリアルに描かれています。百貨店にとって婦人服のフロアは売り場構成で一番大きく、まさしく花形なのです。10数年前の作品なので、まだ百貨店としての本来のあり方である「おもてなし」の精神が強く描かれているのも印象的で、「こんな百貨店があったらなぁ」と思ってしまいます。恐らく新宿伊勢丹がモデルになってるのでは?と推測しますが、今や百貨店にこういった内容の事を期待できそうに無いのが非常に寂しく感じますね…。

 

「服を着るならこんなふうに」

 

 

こちらもファッションブロガーMBさんの監修。MBさんのファッション業界への貢献度が半端ないですね。こちらの作品は、服に全く興味の無かった会社員の主人公が、同窓会をきっかけに自分のファッションセンスの無さを痛感し、同居している妹と買い物する事でファッションの楽しさにのめり込んでいく、というストーリー。ファッションの職業にはそこまで関連がありませんが、まずはユニクロでプチプラなコーディネートから始まり、その後どんどんとセレクトショップやデザイナーズブランドに手を出していく様は、多くのファッション好きが通ってきたルートと似通っているのではないでしょうか。読んでて途中、「これってユニクロの広告?」と見紛うほど、ユニクロ製品の登場回数が多く魅力的に描かれています。これ読んでユニクロ買いに行った人って結構いるのでは(笑)これからファッションを気にしたい方にオススメな作品です。

 

インターネットでファッション関連の情報や職業を調べても、活字中心の情報では雰囲気まで伝わりにくかったり、しっくりこないところが多いかと思います。それを解決しながらも、楽しく読めるファッション関連漫画は、これからファッションを学ぼうという若者がゆるくインプットする資料として最適ではないでしょうか。

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