2019.02.20 COLUMN

環境問題を解決するのは、CtoCサービスだった?

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

若者のスマートフォンに当然のように入っているフリマアプリ。代表的なところでは、「メルカリ」や「ラクマ」といったサービスが有名ですよね。ユーザー数は、メルカリが国内で7000DLだとか、ラクマが1000DLを超えたとかで、数だけ見ると「若者のスマホには大体入ってるのでは?」とも思える数字です。

これだけ一般的なアプリですが、ユーザーからすると意外と他のマーケットプレイスと違いがわかっていない様子。筆者は業務の傍ら講師業もしていますが、以前若者に質問してみたところ、C to CであろうがAmazonのようなB to Cであろうが違いがよくわかっていないようで、「リユース」「中古品」という点においてそれほど抵抗が無く、使う理由としては「安く買えるから」や「品切れした物が買えるから」というものが多数でした。

 

C to Cアプリ利用は環境に優しい?

世界に目を向けてみても、このようなマーケットプレイスは当然複数あり、成長が目覚ましいのですが、これにより「使い捨て」の文化が無くなっていき、環境に良い循環が生まれると言われています。

take on Spanish-language fashion marketplaces

上記は【Go Trendier(ゴートレンディアー)】という、コロンビアを中心に拡大しているC to Cマーケットプレイスの記事ですが、上記の記事の一文には、

 

・世界のリユースの市場規模は2022年までに410億ドルに達する。

・「使い捨て」文化は、環境に配慮したバイヤーのおかげで消えつつある。

Go Trendierを利用する事で1,000トンを超えるCO2排出量が削減された。

 

と記載されています。Go Trendierを利用しているバイヤーが本当に環境に配慮しているのかどうかは定かではありませんが、リユース市場規模は拡大の一途。そして確かにC to Cのマーケットプレイスを利用する事は環境に優しいと言えます。メルカリを見ていても、このような訴求の仕方は見た事無かったんですが、C to Cサービスがこういった手法でユーザーに利用を促していくのはとってもアリなんではないかと。特に若者は「エシカル」や「サステナビリティ」に興味関心が強いですからね。

 

Q. 「C to Cアプリを使う理由は?」

A. 「環境に優しいから!」

 

うん、とってもクールです(笑)

 

実用的なリサイクル技術はまだ確立されていない

環境に配慮した取り組みは様々ありますが、実用的なリサイクルの技術は確立されていないと言われています。だからこそ、ラグジュアリーは過去から余った衣料品を廃棄しています。ニット製品を糸に戻すのは工賃がかかり余計に高くなりますし、再生ポリエステルは品質まで下がってしまいます。日本では過去から、「在庫処分屋」という業種があり、アパレル企業が余った在庫を安価で卸しています。ブランドタグを切ってまた違った商圏の販売店で売るのですが、現実的にこれが一番環境に優しいのではないかとも思います。

新品の服を焼却!売れ残り14億点の舞台裏

上記の記事からもわかるように、日本のアパレル商品の供給量は増えていっているのにも関わらず、市場規模は減少傾向。商品の低価格化・供給過多が続いているのです。

 

冒頭でも少し触れましたが、日本のメルカリユーザーが環境に配慮して、積極的に利用しているかと言われるとそうではないでしょう。しかし、ユーザー数を増やすにはどうしてもそういう「合理性」が必要であり、それが環境に優しいという結果を生み出すのが最適なのではないかと思うのです。こういったマーケットプレイスが世界に広がれば広がるほど、在庫が世界中に分散され、供給過多が軽減される。つまり在庫の最適化が起こってくる。結果として環境に優しい世界が生まれる。ユーザーは「環境に優しい事をしている」というセルフブランディングまで出来るのですから、三方良しです。リユースメインのC to Cのプラットフォーマーは今後どんどんと、

CO2 ○○トン削減!」

「衣料品の廃棄を○○%削減!」

など、わかりやすい指標で訴求し、環境に優しい事をアピールしてほしい。そして、若者がリユースのアイテムを利用する理由が「環境に優しいから」という回答が多くを占めるようになった時、真の循環が実現するのではないかと思います。

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