2019.02.15 INTERVIEW

熱狂的なファンを持つ“yutori”古着ECマネージャーに聞いた、ミレニアル流SNS運用

by STYLE it.編集部

国内最大の古着情報インスタメディア「古着女子」を中心に、古着EC「9090」や「ひとくち」などを展開し、“ミレニアルコンテンツカンパニー”として注目を集めている【株式会社yutori】。

今回は、そんなyutoriで古着ECマネージャーを務める濱田栞さんに、実際どのようにSNSやECを運用しているのか、その秘密を伺ってきました!なぜ、熱量の高いファンが集まるのか。その理由は徹底的なユーザーとのコミュニケーションにありました。

 

他業種から、アパレルECのマネージャーに

濱田栞さん:新卒で株式会社ミクシィに入社。エンタメ系のオウンドメディア運営や、Youtubeチャンネルの立ち上げなどを行い、2019年1月から株式会社yutoriに古着ECマネージャーとして入社。

 

- 新卒でIT会社に入社されていますが、なぜyutoriにジョインしようと思ったのですか?

前職では小規模の人数でスピード感を持って仕事をしていたので、より少ない規模の会社で自分自身を成長させたいと思っていました。そんなときに、代表の片石とお話をする機会があり、yutoriの話を聞いていくうちに“好き”を仕事にしている彼らの雰囲気がとても羨ましく、素敵だと思いました。それだけでなく、yutoriではただ洋服をモノとして売っているのではなく、洋服にあるストーリー性を大事にしていて、アパレルショップでは中々できないような見せ方をしているところが強みだと感じました。 ここでしかできないことがあると気づいたので、ここで挑戦したいと思いました。

- yutoriではどのような業務をされているんですか?

yutoriでは、【古着女子(@furuzyo)】というインスタメディアを主軸に、90年代風で少しボーイッシュなテイストの【9090(@9090s_)】と、ゆるだぼガーリーをテーマにした【ひとくち(@o0_hitokuchi_ )】という2つのショップを展開。まだEC展開はしていませんが【古着男子(@furudann)】も伸びてきています。

その中で私は、オリジナルブランド以外の全てにおいてInstagramとECの全体を、仕入れから撮影・採用・SNS運用などマネージャーという立場で幅広く携わっています。

 

世界観の維持がユーザーの熱量を高める

- 熱量の高いフォロワーを抱えるInstagramアカウントやECを運用をする上で意識していることはなんですか?

1つは世界観をブレさせないことです。現在展開している2つのショップはそれぞれ世界観がしっかり分かれていているので、年齢や職業はもちろん、趣味やライフスタイルなど、影響を受けているものなど細かいところまでペルソナを設定して世界観を統一しています。


とにかく細かいペルソナ設定!

 

例えば、「ひとくち」のアカウントは19歳の女の子がプロューサーという立場で運用してくれているんですけど、その子が持っている世界観を全面に出していて、そのひとつひとつにストーリーを感じさせる名前がついています。仕入れをする段階で、「これはパズルと夢中になるニットだな」とか「これはラベンダーに包まれるワンピースだな」なんて考えながらセレクトしているので、世界観がブレないんです。

もう1つは、ユーザーが求めているものを発信するということ。私たちが発信したいことを発信するということは、世界観をブレさせてしまうことにも繋がるので、ライブ配信などを通してリアルな声を吸い上げ、発信内容をユーザーの視点に寄せるように意識しています。

 

ストーリーズを活用した、ユーザーとのコミュニケーション

- 具体的にはどのようにユーザーとコミュニケーションをとっているんですか?

2019年1月から本格的にライブ配信を行っているのですが、配信前にストーリーズを使って知りたいことを聞いたり、配信中も視聴者に知りたいことを問いかけながらコメントに答えています。配信後にはライブ配信の感想を聞くんですけど、感想までしっかり書いてくれるユーザーが多いんです。更に、定期的に配信するようになってから毎回見てくれる方の人数が増えていて、彼女たちが自身のアカウントで「フルジョさんの配信おもしろかった〜!」など発信してくださるのもとっても嬉しいですね。

- 感想まで伝えてくれるなんて熱量がすごい。ECの方は、ライブ配信をすることで購買にも繋がっているんですか?

ライブ配信をした日はECサイトのユーザー数も倍近く伸びたりしていて、反応の良さを実感しています。年末には福袋をライブ配信で販売したんですけど、約2分で完売。1月に実施した再販も1分で完売してしまいました。

- 即完ですね…!ライブ配信に出演しているインフルエンサーさんとはどういった関係なんですか?

インフルエンサーさんたちが、「9090」や「ひとくち」の洋服を着用した投稿をしてもらったり、昨年12月にオープンした“好きの溜まり場”をコンセプトにしたコミュニティスペースである、ここ「pool」に遊びに来てもらったりしています。私たちも、関わってくださるインフルエンサーさんの力になりたいと思っていて、それぞれが目指す姿になれるためのお手伝いもさせてもらっているので、いい関係を築けていると思います。

 

これからは、リアルな場も増やしたい

- 今後の目標を教えてください。

既存のECを伸ばしていくのはもちろん、ECの横展開もしていきたいと思っています。古着の世界にはもっと色んなテイストの子がいると思っていて。ニッチな領域だからこそ熱狂的なファンがいるので、そこを広げていきたいです。また、古着女子のアカウントをフォローしていくれている23万人の方々の顔を実際に見られる機会が少ないので、リアルな場でのコミュニケーションを増やしていきたいです。その足がかりとして3月3日に原宿でフリマイベントを予定しているんですけど、事前に用意したチケット800枚が3時間で完売してしまいました。それほど興味を持ってくれているユーザーがいることを実感できたので、本当に嬉しいですね。当日がとっても楽しみです。

今回イベントに参加できなかったという方や、地方に住んでいて東京のイベントにはなかなか足を運べないというユーザーさんたちに向けて、今後も様々な場所でイベントを開催していきたいです。こういったSNSを起点としたリアルの場でのコミュニケーションを活性していくことで、そのコミュニティの中で新しい価値が生まれ、より彼女たちを熱狂させていくのではないかと思います。 これからの時代はインフルエンサーの個のパワーよりも、「古着女子」のような熱狂的なコミュニティこそが希少であり、価値が高くなっていくと思っているので、いかにストーリーズやライブ配信などを活用して、ミレニアル世代が求めているニーズを汲み取っていっていくか。 まずは熱狂的な小さなコミュニティから作っていくことが、EC事業を運営していく上でも大事なのではないかと考えています。

株式会社yutori:公式HP

 


yutoriの話をしてくださる終始濱田さんの目がキラキラしていて、聞いているこちらまでこれからのyutoriが作っていく世界にワクワクしてしまいました。業界からの注目度も高い彼女たちですが、ただ若手のスタートアップだからもてはやされているという訳ではなく、yutoriのメンバーから伝わる熱量が高く“好き”に純粋なところが、人を惹きつけるのではないかと感じました。SNS発のサービスにも関わらず、リアルでのコミュニケーションにも挑戦している彼女たちが作り出す世界を見られることが楽しみです。

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