2019.02.06 COLUMN

ブランドの顔「お買い物袋」のメディア化がエコに繋がる?

by 深地雅也

こんにちは、深地です。

環境に配慮し、倫理的に正しい行動をする、いわゆる「エシカル」や「サステナビリティ」がバズワードになっているファッション業界ですが、その一環か、ショッパー(お買い物袋)を有料化する事で、プラスチック製バッグの使用を抑制し、マイバッグの利用を推奨。そして、そこで得たお金を寄付に回すなどの取り組みを進める企業がポツポツと増えてきました。下記がその主な事例でしょうか。

H&Mが買い物袋を有料化 紙製に変更して20円で

マッシュの「コスメキッチン」 ショッパーを有料化

上記は【H&M(エイチアンドエム)】と【マッシュスタイルラボ】の取り組みですね。「サステナビリティ」を常に掲げているH&Mと、日本の企業ではかなり早い段階から「ファーフリー」を唱えていたマッシュスタイルラボらしい施策と言えます。ただ、個人的にちょっと勿体無いと思うのは、ショッパーは「ブランドのメディア」になり得るものだからこそ、マイバッグの利用を勧めてしまうとちょっと損失だなぁという事です。

ほとんどの方が見かけた事があると思いますが、街角で女性がブランド物のショッパーを荷物入れにしています。僕たちアラフォー世代では、20代の頃、【QUEENS COURT (クイーンズコート)】や【VICKY(ビッキー)】などジャヴァグループのブランドのショッパーをよく見かけたものです。(時代背景が古くてすみません。)その人たちの服装から、そのブランドのイメージが勝手に形成されたりする事もしばしばあります(笑)

 

ショッパーはInstagram上でもよく見かける

最近では街角だけでなく、Instagram上でも「ブランドのショッパー」をよく見かけます。例えば下記。

 

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上記は【eimy istoire(エイミーイストワール) 】というインフルエンサーブランドですが、このショッパー、本当に街でもInstagram上でもよく見かけます。ベースカラーがピンクにブラックのロゴ。リボンも付いてて、とってもキャッチーですね。これを見たらすぐブランドを想起してしまいますし、甘い世界観もわかりやすい。これだけでブランド価値が高いと言えます。そして更に興味深いのが下記の件。

 

ショッパーは既に有料だった?

こちらはフリマアプリの「フリル」ですが、エイミーイストワールのショッパーが有料で販売されています。つまり、一部では既にショッパーは有料になっているのです。そしてこれは何も珍しい事ではありません。ブランド物のショッパーがC to Cアプリで販売されているというのは実はよく見られるケースなのです。例えば、

セレクトショップの【EDITION(エディション)】や、デザイナーズブランドである【beautiful people(ビューティフルピープル)】のショッパーなんかもよく見かけますね。これらのショッパーは作りもしっかりしているだけでなく、デザインも使いやすいものばかり。更に、使っていると「オシャレに思われるから」というインサイトもありそうです。(もちろん好みによりますが。)

ショッパー有料化に関しては賛否両論ありまして、

 

こういったド正論を仰られる方もいらっしゃいます。うん、全く正しい。なので、これらを鑑みて全て解決するにはそもそも、

 

「有料にしていいくらいのショッパーを作ろう!」

 

という事ですね。そうする事によって、ブランド側としてはマイバッグを推奨せずとも自社のショッパーを持って買い物に来てくれます。ショッパーを生産する量も減るし、環境にも優しい。更には普段使いもするので、ブランドのメディアとしての機能も活かせる。と、全て解決します。もちろんInstagramにも頻繁にアップされるでしょう。

ショッパーをただの「お買い物袋」としての機能しか使わなければ、ブランドのメディア戦略上は機会損失がどんどん大きくなっていく時代なんだなぁと思う今日この頃です。これからブランドを始める人や、リブランディングを考えている担当者は、ショッパーデザインや機能性に凝ってみるのもいいかもしれません。

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