2018.12.07 INTERVIEW

知りたいから集める。趣味で繋がるコレクション投稿型SNSミューゼオ

by STYLE it.編集部

自分のコレクションを投稿して、web上にオリジナルのミュージアムを作れるコレクション投稿型SNS【MUUSEO(ミューゼオ)】をご存知ですか?今回は、クラシックなファッションを好み、革靴を300足以上持っているなどご自身も物が大好きな【ミューゼオ株式会社】の代表・成松さんに、サービスの紹介と“物を集めることの楽しさ”についてお話を伺ってきました。

 

サービスアイディアは、ある日の靴磨きから

- 今行なっている事業について教えてください。

現在ミューゼオ株式会社では、2つのサービスを運営しています。まず、ユーザーさんが持っているコレクションを投稿することでオリジナルのミュージアムを作れるMUUSEO。作成したミュージアムを通して共通の趣味や興味を持った方同士が緩やかに繋がり、さまざまな情報が溜まっていくコレクション投稿型SNSです。

もう1つは、モノの楽しみ方や、人とモノの関わりをストーリーで説明していく図書館のようなwebマガジン【MUUSEO SQUARE(ミューゼオ・スクエア)】。革靴やスーツ、アンティークウォッチ、古着など趣味性が高いモノに関する記事や、コレクターさんを紹介するコンテンツを発信しています。

 

- MUUSEOの立ち上げ経緯を教えてください。

前職を辞め、物分野でサービスを立ち上げたいと考えていた時、自分が持っている靴を10足ほど屋上で磨いていると、すごく幸せな気持ちになったんです。そこで、“モノが並んでいる”状態が、ある種の喜びや満足度をもたらすことに気付き、集めた物をweb上にアップして、オリジナルのミュージアムを作れるサービスのイメージが浮かびました。

もう1つ、人にいい影響を与えるサービスをやりたいとも思っていたんです。現在、物と人との関わりが刹那的になっていたり、物への無関心さが伝えられます。自分にとって、良いものとは人生を広げて楽しみにしてくれる存在でした。例えば、20代の頃によく通っていたカフェで、当時自分より年上の男性から「お茶は銀のティーポッドで入れると美味しくなるんだよ。」と教えてもらったことがきっかけで、アンティークの銀器の魅力を知り、ティータイムを大切にしたり、イギリスにも出かけたりするようになりました。その経験から、人の好奇心を広げたり、深めたりでき、さらには物を愛して使うことの楽しさを伝えられるようなサービスにしたいと考えていて、MUUSEOであれば、人にいい影響や情報を与えながら、ミュージアムも組み合わせられると思い始めました。

 

緩やかに仲間と出会え、繋がるSNS

MUUSEO:https://muuseo.com/

 

- ユーザーからはどんな声がありますか?

投稿する側はシンプルで、元々自分のコレクションのログを取りたい、見てもらえたら嬉しいという感覚を持っているので、そういう点で好評いただいています。その中でも、「MUUSEOを使わなかったら自分のコレクションがこんなにあったことに気づかなかった。」なんて声もあります。最近は「見て楽しい。」といった声が出てきました。

 

- 見ることが楽しいというのは、新しいモノを発見することが楽しいんでしょうか?

そうですね。人間、単体のアイテムを見てもあまり興味を惹かれないと思っていて。でも、コレクションのように一体性があって世界観が伝わるモノには、興味が惹かれるんですよ。あと、自然に同じ趣味の人同士が繋がれるよう設計しているので、「普段の生活では同じ趣味の人が見つからないけど、MUUSEOならいつでも同じ趣味の人に会えて嬉しい。」という声もあります。

 

知的好奇心がコレクションになる

- モノを収集する方はどういったモチベーションでコレクションをするんですか?

気持ちというよりは本能の部分があるんじゃないかと思っていて。コレクターって男性が多いんですけど、外に出て食料を採り蓄えるという基本的な本能が影響してるんだと思います。そこに付随して、“何かを知るために買う“という心理もあります。著名な現代アートコレクターも、「自分は絵を描けないけど、アーティストの類稀なる感性・細やかさ・観察力を通して世界を知りたい。」と仰っていました。アーティストの視点を知りたくて色んな作品を買うし、知った世界を自分の中に一つ一つ重ねるために手放したくないんだと思います。

 

- 成松さん自身も一度手にしたものは手放さないんですか?

そうですね。明らかに使わないモノを友達や家族にあげることはあっても、売ることはあまりしたくないんです。承継されるのはいいんですけど、売るっていうのは切り離されるような気がしていて。

 

- ネットで調べて知識を得るのと、実際に物を手にいれることは別なんですか?

例えば、気に入った靴を履いているときって、自分の足元を見ることが楽しくなったりしませんか?僕が今日履いている革靴は1980年くらいのヴィンテージで、今も昔も同じような形で作られていますが、少しずつデザインが変わっていたり、革質の差やデザインの差を感じられるんです。アンティークのジュエリーや時計は、もう作れない物があったり、今と昔とでは全然曲線の理解が違っていたりもして。そういう細かい差を認識して脳みその中に1つ1つ格納していくっていう行為がコレクションであり、楽しみ方なんじゃないかなって思っています。

 

-なるほど、知的好奇心がコレクションに繋がるんですね。

なんとなくコレクション=オタクみたいなイメージがあると思うんですけど、元々日本人は浮世絵など趣味性が高く、そこが強みでもあったんです。もちろん欲しいから集めるって方もいらっしゃると思うんですけど、基本的に「知りたい」をベースにしたコレクションは、外国に行くと知的な行為として機能していると思うんですよ。なので、コレクションは知的な行動だということを広めたいです。サービス名も、コレクションに知的なイメージを持てるように、博物館とかミュージアムに近いMUUSEOにしました。

 

- 確かに、名前を変えるだけで印象が変わる気がします。

そうなんですよ。なので、MUUSEO内ではコレクターという言葉を注意して使うようにしています。自分はコレクターではないとおっしゃる方もおられるので。「物を集めて慈しむ楽しさを知って欲しい」そんな思いから「コレクション投稿型SNS」「コレクションでミュージアムを」といった言葉を使っているのはそういうところからきています。

 

モノそのものや、ストーリーを大切にし続けたい

- 今後、MUUSEOはどんなサービスにしていく予定ですか?

必要な機能は出来上がっているので、直近は大きな機能拡充をするというより、さまざまな分野のミュージアムを増やし汎用的に使っていただくことで、着実にサービスを伸ばしていきたいです。

 

また、現在企業やブランドが簡単にオンライン上にミュージアムを作れるサービスのテスト版を準備しています。買ってもらうことはもちろん大切ですが、商品のストーリーやイメージなどをさまざまな角度から消費者のみなさまに興味を持っていただくことを目指しています。消費者がもっとワクワクしながら、商品の歴史やカタログ、生産の苦労話などを見られるようにしたいです。

将来的には、個別の売買という形ではなく、一体性を保ったままコレクションが承継されていく環境がつくれたら良いなと思っています。貯めたモノは場所も取るし、家族も困る。1つ1つは価値がなくても、一体性があって世界観を感じられることに価値があるコレクションだからこそ、一体性を持って好きな人に承継される仕組みができたら、すごくハッピーですよね。

 

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私自身これまで1つのモノを集めるということをしたことがなかったので、「コレクターさんはどんなモチベーションでコレクションをしているんだろう。」と疑問に感じていたところをお伺いしたのですが、とっても納得感のあるお話を聞くことができました。自分だけのコレクションを持っている方は、人とモノのストーリーを大切にする成松さんの想いが詰まったMUUSEOをぜひ使ってみてください。

 

MUUSEO:https://muuseo.com/

MUUSEO SQUARE:https://muuseo.com/square

ミューゼオ株式会社:https://muuseo.com/company

 

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