2018.10.30 INTERVIEW

世界の街角で出会った素敵なものを日本へ。アパレルの仕組みを変える株式会社wajaの挑戦

by STYLE it.編集部

 

Eコマースを主軸としたマーケット事業およびささげに特化したプラットフォーム事業の2つの事業を行なっている株式会社waja。創業当初から、自分たちにしか作れないマーケットの開拓やフルフィルメント領域の効率化を進めてきたwajaのCOO・小安光司さんに、事業内容から今後のビジョンを聞いてきました。

 

起業のきっかけは、趣味の旅

ー これまでの経歴を教えてください。

新卒でコンサルティングファームであるアクセンチュア株式会社に入社し、5年間コンサルタントとして働きました。元々旅が好きで、現地で見つけた面白いもの、日本にないもの、内外価格差の大きいものを日本で販売するようなビジネスをしたいなと思っていたんです。自分のように考える人もいるに違いないと思い、『海外に住んでいる人でも日本で物が売れる、物流機能つきのマーケットを作ればビジネスとして成立するのでないか。』と考え、ビジネスモデルを形にするために現CEOの村田と起業をしました。

 

世界のどこかの街角で出会った素敵なものを日本で

ー wajaのマーケット事業が実現していることはなんですか?

一般的に、市場で流通するのはロット数が大きな商品がほとんどです。しかし、我々は非常に小さなロット数でも委託販売を成立できる仕組みを整えているため、従来の流通ではなかなか世の中に出てこなかった超小ロットな物やレアな物を多く世に出すことができでいます。

 

具体的に紹介すると、起業のタイミングで作った【WORLDROBE(ワールドローブ)】は、海外にいる個人が現地で仕入れたものを、販売できるマーケットです。普通だったら世に出回らない、世界のどこかの街角で見つけた素敵なものを、このWORLDROBEを通して日本で販売することができるんです。

 

他にも、【REASON(リーズン)アウトレット】というマーケットがあります。アウトレットというと、アウトレット用に作られたり大量に売れ残ったりした商品が販売されていることが多いと思うのですが、我々は超小ロットの販売に対応しているからこそ、ブランドはサンプル品や人気で品薄になってしまった在庫を販売でき、購入者はアウトレットでもレアな商品を見つけることができます。

 

もう1つアパレル商品のリユースを促進させる【FASHION CHARITY PROJECT(ファッションチャリティプロジェクト)】もありますが、こちらについては後ほどより詳細に説明させてください。

 

業務の効率化とクオリティ維持のバランスが大切

ー アパレル販売における効率化・システム化はどのように行っていますか?

ささげという撮影・採寸・原稿の領域に特化したアプリケーションを作っています。ささげ業務は労働集約的で、且つ属人的な作業が多いので非常に非効率なんですよね。コストもかかるので、アパレル企業の収益を圧迫している部分でもあります。EC化率を高めても収益性が低いままだと利益は出ないんです。

 

我々が作っている【PANAMA(パナマ)】というのは、ささげの自動化や業務最適化を実現するアプリケーションなので、ささげにかかるコストを下げることができ、アパレルECの利益率を上げることができます。社内での導入前と導入後を比べると、人件費を8割減という結果がでていました。

 

ただ効率化・コスト削減を意識するだけでなく、商品が魅力的に見える写真のクオリティとのバランスをとることも大切です。ささげ業務の効率化を進める中で一番重要なことは、1つ業務をなくしたり、登録する商品情報の項目を少なくしたりするのではなく、極力システムで自動化することだと考えています。

 

ささげ業務は主に商品マスターの登録と、商品を撮影して加工してアップするという大きく分けて2つの業務があります。そこで我々は、マスター情報を登録するプロセスや、商品画像を加工するプロセスそのものをシステム化・自動化していくところに力を入れてきました。

 

例えば、通常撮影した商品写真をPhotoshopなどの加工用のツールに取り込んで加工するのですが、その部分をシステムで自動的に行なっています。なので、我々のささげチームには加工担当者そのものがいませんし、Photoshopも使っていません。マスター登録に関しては、商品写真を画像認識するだけで実寸や商品カテゴリなどの属性情報を自動で識別できるシステムを開発しています。今までマーケット事業を通して委託販売に関するさまざまな作業を請け負ってきたので、それらをいかに効率化・自動化していくかを考えています。

本社にある、商品撮影スペース

 

wajaだから提供できる価値がある

ー 会社経営を続けるモチベーションと、今後の目標は?

「wajaがなければこのサービスはないんだ、この商品は世に出てこないんだ、この出品者は物が売れないんだ」と思うと事業を続けなくてはいけないという使命感もありますね。会社とユーザー(消費者・出品者)が深い関係性を築けている面が会社を続けていくモチベーションにもなっています。

 

今後は、マーケット事業ではどんどんwajaならではのマーケットを増やしていって、プラットフォーム事業ではささげの全自動を目標に事業を成長させていきたいと考えています。

 

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小安さんは、「wajaだからこそできることがある。」と、終始笑顔で話してくれました。会社のコアバリューにもある、“楽しく元気に思いっきり働く”という標語を体現しているような小安さんだからこそ、15年も変化し続けながら事業を成長させることができているのだと感じました。マーケット事業もプラットフォーム事業も事業の幅を広げたりシステムが完成したりと、これからも新しい流通の仕組みを見せ続けてくれることが楽しみです。

 

11月5日(月)には、株式会社wajaのマーケット事業の1つであるFASHION CHARITY PROJECTについての記事を公開いたします!商品提供者(ドナー)とNPOを繋ぐ服のリユースプロジェクトは多くの方に知っていただきたい情報なので、是非チェックしてください。

 

株式会社waja https://www.waja.co.jp/corp/

 

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